熊本の復旧期に、「癒し」と「笑顔」を提供

トレンドマスター株式会社(代表取締役 中田敦/以下トレンドマスター)の主力商品、撫でると本物の猫の声で鳴くぬいぐるみ「なでなでねこちゃん」が、東海大学講師 山崎正人(以下山崎)の協力を得て、震災の復旧期にあたる6月18日、高齢者福祉施設に届けられ、高齢者に癒しと笑顔を提供している。

kumamoto22011年の東日本大震災では、過酷な避難所の生活のなかでの認知症が重度化したり、認知症が発症するケースが報告されていた。当時、メンタルロボット「パロ」が被災者の精神安定に活躍したことと重ね、熊本では、新型センサーを搭載した15匹の「なでなでねこちゃん」(かわさき基準、福祉製品認証)を数カ所の高齢者福祉施設に導入した。

山崎の見解としては以下の通り。復旧期における「癒し」は必要である。なでなでねこちゃんは、触れていただき、必要であれば撫でると鳴くことを説明するだけで導入は容易であった。窓からは、ブルーシートで補修した屋根や山の崩落が見えるなか、自立度の高いサ高住・有料老人ホームの入居者の方々は、その風景を見るたびに不安が蘇ってしまう。その状況下でのなでなでねこちゃんの反応の概要を以下に示す。

kumamoto1入居者とねこちゃんの一対一での接触では、その可愛らしさや鳴くという反応を他者に積極的に伝えようとする行動が見られ、また、その逆に単独で楽しんでいる方の反応を受けて周囲の方が集まる傾向も確認できた。そこでは、同時に複数の方が癒されており、交代しながらねこちゃんを可愛がることで入居者同士の関係づくりにも役立っていた。さらに、間接的な効果として、職員がねこちゃんと接している入居者の笑顔や安心している姿を見て癒される、つまり、疲弊している職員にプラスの効果があるのではないか、と推測できる、としている。

トレンドマスターでは、2016年 8月から3ケ月間、毎月、熊本県の保育園や高齢者福祉施設に、「なでなでねこちゃん」を送る事を決定した。